
すすきのは治安が良いって本当?!住みやすさなど不動産社員が解説!
街・地域

すすきのは日本三大歓楽街の一つで、地下鉄「すすきの駅」周辺を中心に、飲食店・居酒屋・カラオケ・スナック・バーなど3,500店舗以上が密集している日本有数の繁華街です。昼夜を問わず多くの人でにぎわい、観光スポットとしても高い人気を誇ります。
近年では「札幌すすきの駅前複合開発計画(仮称)」によって、ホテルや商業施設の建設が進み、さらなる発展が期待できる注目エリアです。
しかし一方で、「歓楽街だからやっぱりすすきのの治安は悪いのでは?」と不安に感じる人や、「そもそもすすきのって住める場所なの?」「住んだとしてすすきのは住みやすいのか?」と疑問に思う人も少なくありません。
今回はそうした疑問を持つ方に向けて、すすきのの特徴を紹介しながら、治安面や住みやすさの実態について深掘りして解説していきます。
どんなところ?
「すすきの」は正式な地名ではなく、住所表記として存在するわけではありません。あくまで札幌市中央区の一角を指す“エリアの呼び名”です。
その歴史は1871年(明治4年)にさかのぼります。明治政府から派遣された官僚・岩村通俊(いわむら みちとし)が中心となり開拓を進め、最初に宿や飲食店、そして遊郭が設けられました。この遊郭が「薄野遊郭(すすきのゆうかく)」と呼ばれたことが、現在の「すすきの」という名称の由来とされています。
その後、昭和期の高度経済成長に伴い、多くのビルや商業施設が建設され、歓楽街として急速に発展。現在では日本有数の観光・ナイトライフスポットとして国内外から多くの人が訪れています。
住むならここは知っておきたいポイント
歓楽街である以上、すすきのの治安は決して「良い」とは言い切れません。夜になると酔っ払いや若者グループが騒いでいる姿も見られます。また、駅周辺では2022年の規制強化前は特に、客引き行為等の迷惑行為も多くみられました。規制強化以降はそのような迷惑行為は減少しているものの、夜のすすきの駅周辺を待ち合わせで利用する際には注意しておくに越したことはありません。
さらに、すすきのが位置する中央区は札幌市10区の中で最も犯罪件数が多いエリアでもあります。
ただし、全国的に比較すると治安の状況は大きく異なります。令和6年の犯罪件数を見てみると、大阪市中央区が「6,098件」、福岡市博多区が「3,321件」、それに対し札幌市中央区は「2,880件」と、主要都市と比べると犯罪件数は少なく、「歓楽街でありながら比較的治安が悪くない場所」として評価されています。
住環境に関しては、すすきのの中心部は観光客や飲食店でにぎやかなため、落ち着いて暮らすには向かない場合もあります。しかし、西側の南4条以南や東側の豊水すすきの駅周辺には住居用の賃貸物件が多く、商業施設もそろっていることから、生活スタイルによっては住みやすさを感じる方も多いエリアといえるでしょう。物件の間取りは単身者向けが多いです。
こんな人におすすめ
すすきので終電を気にせずに飲食やショッピング、娯楽を楽しみたい人。
都市部の利便性を重視する人。
すすきの駅エリアの買い物事情
すすきの周辺にはファッションやコスメなどの有名ブランドや流行のショップが点在し、買い物を楽しめる環境が整っています。さらに駅周辺では再開発が進み、ホテルや商業施設の建設が次々と進行中です。
その中でも注目なのが、2023年12月にオープンした大型複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」です。約85の店舗に加え、ホテルや映画館も入っており、すすきのの新しいランドマークとして連日多くの人でにぎわっています。
「COCONO SUSUKINO」には、スーパーの「ダイイチ」、日用品やコスメの「アインズ&トルペ」、生活雑貨を扱う「ダイソー」がそろっており、日常生活に必要なものは一通りそろえることが可能です。歓楽街という印象が強いすすきのですが、こうした生活利便施設の充実は、住みやすさを支える大きな要素になっています。
すすきの駅エリアの口コミ
良い点
夜遅くまで営業しているお店も比較的多く、買い物環境が充実している。
悪い点
札幌市の中では比較的治安が悪い。
まとめ
- 日本三大歓楽街の一つで有名な観光スポット。
- 駅周辺は再開発中で建設ラッシュ!
- 全国の他の都市に比べ、治安が良い。